【8月21日 AFP】オーストラリアの首都キャンベラ(Canberra)で、長さ10センチのスチール製のフォークが性器から抜けなくなって出血した70歳の男性に緊急手術が行われるという珍事が起きた。この奇怪な事例はあまりにもまれであったため、外科手術の専門誌「インターナショナル・ジャーナル・オブ・サージェリー(International Journal of Surgery)」に症例報告書が掲載された。

 「An Unusual Urethral Foreign Body(異常な尿道異物)」と題されたこの報告書によれば、男性は「性的な満足を得ようと、自分で尿道にフォークを入れた」が出血、キャンベラ病院(Canberra Hospital)の救急科に搬送された。

 これにさかのぼること12時間前、彼は「自己愛的な刺激のため」に食事用のフォークを差し込んだものの抜けなくなってしまったという。

 フォークは見えなくなるまで深く差し込まれており、このあまりにも珍しく異常な事例に困惑した医師たちはさまざまな解決策を考えた。結局、全身麻酔をかけ、鉗子と潤滑剤を用いてフォークを抜いたという。その後、男性は帰宅した。この騒動がいつ起きたのかは述べられていない。

 この報告書は、尿路下部への異物の挿入という事例は過去9年間でほんのわずかしか報告されていないと述べているものの、医学文献に掲載されていた体内への奇妙な挿入物のリストを引用しており、その中には針や鉛筆、針金、歯ブラシ、電池、電球、温度計、植物、野菜などが挙げられている。こうした行為は主に、病的な自慰行為、薬物の乱用や中毒症状、心理学的要因が複合した状態の最中に現れると、報告書は述べている。(c)AFP