【8月6日 AFP】後天性免疫不全症候群(AIDS、エイズ)を引き起こすヒト免疫不全ウイルス(HIV)のワクチンを開発したブラジルの研究チームが、年内にサルを使った試験を開始する予定であることが、研究に出資するサンパウロ州研究財団(FAPESP)の発表で5日、明らかになった。

 発表によると、「HIVBr18」の名称で知られるこのワクチンは、サンパウロ大学(University of Sao Paulo)医学部の研究チームが開発し、特許を取得している。サルを使った試験は、2年間行われるという。

 ワクチン開発の現段階では、体内のウイルス根絶ができるまでには至っていないが、ウイルス量を減少させることでエイズの発症を予防し、他人への感染を防ぐことが可能になるはずだという。(c)AFP