【6月12日 AFP】2011年に世界で初めて両脚を移植する手術を受けた患者が、別の疾患が原因で抗拒絶剤(免疫抑制剤)の投与を受けられなくなったため、移植された両脚を切除する手術を受けた。スペイン東部バレンシア(Valencia)のラ・フェ病院(Hospital de la Fe)病院が11日、明らかにした。

 手術を担当した同病院の声明によると、この患者が罹患した別の病気の治療を困難にする抗拒絶剤は投与を停止する必要があり、そのため両脚を切断せざるを得なかった。移植した器官が生命の維持に不可欠なものでなく、このような状況が発生した場合、より深刻で緊急を要する治療を優先させるために、移植した器官を切除することがあるという。

 患者は2011年7月に両脚の移植手術、その約1年半後に切除手術を受けた。(c)AFP/Anna CUENCA