【4月30日 AFP】米形成外科学会(American Society of Plastic SurgeonsASPS)が29日発表したところによると、二の腕の脂肪や余分な皮膚を除去する美容整形手術の人気が2000年以降、米国で急増している。

 ASPSによれば、この手術を12年に受けた米国人女性は1万5000人を超え、手術費用は全米で6100万ドル(約60億円)に上った。40代以降の女性に最も人気があり、12年は男性も数百人が手術を受けた。

 ASPSのグレゴリー・エバンス(Gregory Evans)会長は「一般的に女性は二の腕により多くの注意を払い、二の腕の部分を処置する選択肢をより強く意識するようになってきている」と話す。こうした傾向を説明する唯一の理由は見当たらないものの、セレブのまねをしたい、セレブのような引き締まった腕になりたいという願望が1つの要因だと専門家らは考える。

■ミシェル夫人への憧れも?

 ASPSが示した最近の調査によると、「女性が最も憧れる腕は、1位がミシェル・オバマ(Michelle Obama)米大統領夫人、2位が小差で米女優のジェニファー・アニストン(Jennifer Aniston)」だという。

 二の腕の手術費用は平均4000ドル(約39万円)前後。手術には脂肪吸引や余分な皮膚の除去が含まれることもある。ASPSの公教育委員会委員長を務める医師、デービッド・リース(David Reath)氏は、手術には肘から脇の下を切開する必要があるという難点もあり、「皮膚を除去する代わりに傷跡が残る」と指摘しつつも、傷跡を相殺できるくらい腕の形が改善されれば、素晴らしい手術だと話した。(c)AFP