【4月27日 Relaxnews】リンゴ丸かじりは嫌――?米国の学校で子どもたちに切ったリンゴと丸のままのリンゴを提供したところ、切ったものはよく食べる一方で、そのままの場合はほとんど目もくれなかった。米コーネル大学(Cornell University)の研究チームが、子どもに果物を食べてもらう方法について調査した結果、こうした傾向が明らかになった。

 研究チームはニューヨーク(New York)にあるミドルスクール(小学校高学年~中学校)6校で、1か月にわたって調査を行った。3校では切ったリンゴを、別の3校では丸のままのリンゴを販売。調査中とその前後において、リンゴを選ぶ割合や食べる量、廃棄される量などについて調べた。

 その結果、子どもたちは主に2つの理由で、形の大きい果物を好まないことがが分かった。低学年の子どもたちは口が小さく、さらに歯列矯正をしていたり、抜けた歯がある場合もあり、そのままでは食べづらい。高学年の女子は、他の生徒たちの前で丸かじりすると、服などを汚すかもしれず、恥ずかしい思いをするかもしれないと心配するのだという。

 また、切って販売すると、リンゴの販売量は平均で61%増加した。さらに、切った場合は購入後、リンゴを半分以上食べる子どもの割合が73%増加した。この傾向は、調査終了後も変わらなかった。

 調査結果は、18日付けの米医学誌「米予防医学ジャーナル(American Journal of Preventive Medicine)」で発表された。(c)Relaxnews/AFPBB News