抗HIVワクチンの臨床試験、失敗判明で中止に 米国
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【4月26日 AFP】米保健当局は25日、後天性免疫不全症候群(AIDS、エイズ)を引き起こすヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染を防ぐために開発した試験ワクチンが、感染を止められないことが判明したとして、臨床試験の中止を発表した。
問題のワクチンは2009年から研究が開始された「HVTN 505」。米国立アレルギー感染症研究所(National Institute of Allergy and Infectious Diseases、NIAID)によると、臨床試験では全米の19都市で同性愛者の男性、またはトランスジェンダーで男性と性交渉をもっている人たちから被験ボランティアを募り、1250人に試験ワクチンが、1244人には偽薬が投与された。
ところが、研究チームが22日に試験結果を分析したところ、ワクチン投与グループでは41人、偽薬グループでは30人の感染が示唆されたため、NIAIDは25日、試験の中止を勧告した。研究結果をさらに分析するため、今後も被験者の調査は継続するという。
NIAIDは米国立衛生研究所(US National Institutes of Health、NIH)傘下の機関で、今回の臨床試験もNIHが資金提供している。(c)AFP
問題のワクチンは2009年から研究が開始された「HVTN 505」。米国立アレルギー感染症研究所(National Institute of Allergy and Infectious Diseases、NIAID)によると、臨床試験では全米の19都市で同性愛者の男性、またはトランスジェンダーで男性と性交渉をもっている人たちから被験ボランティアを募り、1250人に試験ワクチンが、1244人には偽薬が投与された。
ところが、研究チームが22日に試験結果を分析したところ、ワクチン投与グループでは41人、偽薬グループでは30人の感染が示唆されたため、NIAIDは25日、試験の中止を勧告した。研究結果をさらに分析するため、今後も被験者の調査は継続するという。
NIAIDは米国立衛生研究所(US National Institutes of Health、NIH)傘下の機関で、今回の臨床試験もNIHが資金提供している。(c)AFP