【4月18日 AFP】鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)に感染し、入院して治療を受けていた北京(Beijing)市の7歳女児が17日退院し、病院側が開いた記者会見に姿を見せた。猛威を振るう鳥インフルへの懸念を鎮めようという衛生当局の狙いがあるとみられる。
 
 両親が家禽(かきん)を扱う業者であるこの女児は、北京で人への感染が確認された初めての例となった。感染は数週間前から中国東部で拡大している。これまでに感染が確認された人は82人、うち17人が死亡している。

 鮮やかな青いコートにピンク色のリュックサックを背負った女児は記者会見で、「ずいぶん良くなった」、「家に帰りたい。家に戻って遊びたい」と話した。

 記者会見で女児がしていた大きなマスクは、病院関係者によると身元を分からないようにするためだという。女児は西洋医学と漢方医学を組み合わせた治療を7日間受け、回復したという。女児は、経過観察のため同じ病院に隔離されていた両親と共に退院した。(c)AFP