水頭症女児に病院が救いの手、AFPの写真がきっかけ インド
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【4月16日 AFP】インドで水頭症に苦しみながら両親が貧しいために治療がかなわなかった1歳半の女児ルーナ・ベグム(Roona Begum)ちゃんにこのほど、首都ニューデリー(New Delhi)の一流医療機関から救いの手が差し伸べられ、ルーナちゃんの両親は15日、喜びと感謝を口にしている。
インド北東部トリプラ(Tripura)州の州都アガルタラ(Agartala)郊外に住むルーナちゃんは、髄液が頭蓋腔内にたまり脳室が拡大する水頭症を患っている。治療は可能だが裕福ではないルーナちゃんの両親は治療費を工面することができず、ルーナちゃんの頭囲は91センチにもふくれあがってしまった。
そんなルーナちゃんをAFPのカメラマンが撮影し12日に公開したことがきっかけで善意の寄付の申し出が相次ぎ、ルーナちゃんの治療費を募る専用ウェブサイトも立ち上げられた。
その結果、インドでもトップレベルの神経外科医サンディープ・バイシャ(Sandeep Vaishya)医師がルーナちゃんを診察し、可能ならば手術も行うと約束した。バイシャ医師は、医療サービスグループ、フォルティス・ヘルスケア(Fortis Healthcare)がニューデリー近くに運営する病院で院長を務めている。
フォルティス・ヘルスケアはアジア太平洋の11か国・地域で76の医療機関を展開し、無料で手術を行う慈善団体も有している。
「ルーナちゃんは頭の重みで、かなり苦しんでいるはずだ。だが笑顔の写真もあるので認知機能は無事だと思う」(バイシャ医師)
バイシャ医師によれば、水頭症の手術は特に難しいものではないという。(c)AFP/Ammu Kannampilly