米連邦地裁、緊急避妊薬の販売条件緩和支持する判決
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【4月8日 AFP】米国での緊急経口避妊薬(モーニングアフターピル)の入手方法をめぐる10年に及ぶ法廷闘争の末、米連邦裁判所は5日、緊急避妊薬を処方箋・年齢制限なしで入手できるようにするよう米規制当局に命じた。
ニューヨーク州東部地区連邦地方裁判所(US District Court for the Eastern District of New York)のエドワード・コーマン(Edward Korman)判事は、17歳未満の未成年者は処方箋が必要とした米保健福祉省(US Department of Health and Human Services、HHS)長官による2011年の決定は「政治的動機による」もので「科学的な理にかなったものではない」との判決を下した。
コーマン判事は今回の判決で、レボノルゲストレル含有の緊急避妊薬「プランBワンステップ」(Plan B One-Step)および同等のジェネリック薬を30日以内に、17歳未満の者も医師の処方箋なしで入手できるようにするよう米食品医薬品局(US Food and Drug Administration、FDA)に命じた。
緊急避妊薬は、含まれる有効成分は通常の経口避妊薬と同じだが、用量が多く含まれており、避妊なしで性交してから72時間以内に服用すれば妊娠を防ぐことができる。専門家によると、最初の24時間以内に服用するのが最も効果的だという。
これまで、緊急避妊薬を米国の薬局で購入するには、17歳未満の女性は処方箋が必要であり、年齢が制限より上の場合は政府発行の身分証を提示しなければならなかった。また、緊急避妊薬は薬局でしか入手できなかった。
今回の訴訟を起こした「性と生殖に関する権利センター(Center for Reproductive Rights)」は、この判決を「画期的な判断」で女性のための「勝利」と称賛した。
米政府が控訴するかどうかは不明。FDAの広報担当者はAFPの取材に対し、「係争中の案件であるため」FDAは今回の判決に関するコメントは差し控えると語った。(c)AFP/Kerry Sheridan
ニューヨーク州東部地区連邦地方裁判所(US District Court for the Eastern District of New York)のエドワード・コーマン(Edward Korman)判事は、17歳未満の未成年者は処方箋が必要とした米保健福祉省(US Department of Health and Human Services、HHS)長官による2011年の決定は「政治的動機による」もので「科学的な理にかなったものではない」との判決を下した。
コーマン判事は今回の判決で、レボノルゲストレル含有の緊急避妊薬「プランBワンステップ」(Plan B One-Step)および同等のジェネリック薬を30日以内に、17歳未満の者も医師の処方箋なしで入手できるようにするよう米食品医薬品局(US Food and Drug Administration、FDA)に命じた。
緊急避妊薬は、含まれる有効成分は通常の経口避妊薬と同じだが、用量が多く含まれており、避妊なしで性交してから72時間以内に服用すれば妊娠を防ぐことができる。専門家によると、最初の24時間以内に服用するのが最も効果的だという。
これまで、緊急避妊薬を米国の薬局で購入するには、17歳未満の女性は処方箋が必要であり、年齢が制限より上の場合は政府発行の身分証を提示しなければならなかった。また、緊急避妊薬は薬局でしか入手できなかった。
今回の訴訟を起こした「性と生殖に関する権利センター(Center for Reproductive Rights)」は、この判決を「画期的な判断」で女性のための「勝利」と称賛した。
米政府が控訴するかどうかは不明。FDAの広報担当者はAFPの取材に対し、「係争中の案件であるため」FDAは今回の判決に関するコメントは差し控えると語った。(c)AFP/Kerry Sheridan