眠り誘うホルモンの量と糖尿病リスクに関連性、米研究
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【4月4日 AFP】眠りを誘うホルモン「メラトニン」の分泌量と、成人発症の糖尿病にかかるリスクとの間に関連性があるとの研究結果が2日の米国医師会雑誌(Journal of the American Medical Association、JAMA)に掲載された。女性を対象に行われた研究によると、夜間のメラトニン分泌量が少ない人は多い人に比べ、糖尿病にかかる確率が2倍に上るという。
糖尿病を患う女性370人と、人種と年齢が同じで糖尿病にかかっていない女性370人を比較したところ、糖尿病を患う女性は夜間に分泌されるメラトニンの量が少なかった。
脳から分泌されるメラトニンは寝ている間に分泌量が多くなり、概日(がいじつ)リズムまたは「体内時計」を調整する作用がある。
米ボストン(Boston)のブリガム・アンド・ウィメンズ病院(Brigham and Women's Hospital)の研究者、シアラン・マクマラン(Ciaran McMullan)氏は「夜に分泌されるメラトニンの量と2型糖尿病のリスクとの独立した関連性が証明されたのはこれが初めて」と話している。 (c)AFP