【3月7日 Relaxnews】セックスには、鎮痛薬と同程度に頭痛を緩和する効果があるとする研究が、国際頭痛学会(International Headache Society)の専門誌「セファラルジア(Cephalalgia、頭痛)」に掲載された。

 研究を発表したのは独ミュンスター大学(University of Munster)の研究チーム。片頭痛患者800人と群発頭痛患者200人を対象に調査を行った。今回の結果は予備段階のものだが、この調査で、片頭痛に苦しむ人の半数が、パートナーとのセックスの後に頭痛が緩和されていたことが分かった。

 英紙テレグラフ(Telegraph)によると、研究チームは、セックスがエンドルフィンを分泌させることを指摘。脳内物質のエンドルフィンには鎮痛作用があり、頭痛の緩和や解消さえも可能だという。

 昔から頭痛は「セックスをしない言い訳」として使われてきたが、研究チームは特に男性の頭痛患者らがセックスを「治療用手段」として用いていることを報告した。

  「研究結果は、片頭痛になったときの性行為には頭痛の緩和や、ときに頭痛を解消させる可能性さえあること、そして頭痛中の性行為が異常行動ではないことを示している。セックスによって片頭痛と群発頭痛を止めることが可能で、一部の患者は頭痛に対する緊急治療として性行為を活用していた」と、研究チームは述べた。(c)Relaxnews/AFPBB News