【1月16日 AFP】ファストフードをよく食べる子どもは果物をよく食べる子どもに比べ、深刻なぜんそくを起こすリスクがかなり高いとする大規模な国際研究の結果が14日、英医学誌「ソラックス(Thorax)」に発表された。

 1991年に立ち上げられた長期共同研究「小児ぜんそくとアレルギーに関する国際調査(International Study of Asthma and Allergies in ChildhoodISAAC)の最近のフェーズで研究チームは、6~7歳の子どもと13~14歳の子ども合わせて約50万人に食習慣について聞くと同時に、前年風邪やインフルエンザにかかっていない時に胸がゼーゼーしたり、湿疹が出たこと、鼻が詰まったことなどがあるかどうかを尋ねた。

 調査では母親の妊娠中の喫煙や、座りがちな生活、肥満度指数(BMI)など結果を歪めそう因子は除外し、純粋に食習慣だけに焦点を絞った。

 その結果、ぜんそくの深刻さに明確に関連があった食物はファストフードだけだった。

 ファストフードを週に3回以上食べている場合、深刻なぜんそくのリスクが13~14歳では39%、6~7歳では27%高まった。またファストフードは湿疹や鼻炎のリスクも高めていた。

 対照的に果物を週3回以上食べている場合には、症状が11%~14%軽減されていた。

 研究は、関連性が証明されたことがすなわち原因が証明されたことにはならないが、さらに研究が必要なことは明白だと述べている。(c)AFP