【10月15日 AFP】米国で汚染された医薬品が原因とみられる真菌性髄膜炎の発症者が出ている問題で、米疾病対策センター(Centers for Disease Control and PreventionCDC)は14日、発症者が205人になりうち15人が死亡したと発表した。

 13日時点で発症が確認されていたのは全米で198人だった。発症者が確認されたのは14州に上り、この問題は悪化を続けている。

 特に状況が深刻なのはテネシー(Tennessee)州で、53人が発症し、うち6人が死亡した。これにミシガン(Michigan)州が発症者数41人、バージニア(Virginia)州が同34人で続く。

 マサチューセッツ(Massachusetts)州の製剤会社ニューイングランド・コンパウンディング・センター(New England Compounding CenterNECC)が製造した汚染されたステロイド剤の投与を受けた人は、全米23州の約1万4000人に上るとみられている。

 このステロイド剤は、主に背部痛の治療として脊髄注射で用いられることが多い。真菌性髄膜炎の問題が明らかになってから、NECCは自社の全製品をリコール(自主回収)し、営業も停止している。(c)AFP