水から感染し「脳を食べる」アメーバ、パキスタンで10人死亡
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【10月10日 AFP】パキスタン最大の都市カラチ(Karachi)市当局は9日、水から感染する「脳を食べる」アメーバが原因でこの4か月間に10人が死亡したため、緊急調査を開始したと発表した。
人口1800万人のカラチを擁する南部シンド(Sindh)州保健当局によると、問題となっているのは温かい真水に繁殖するフォーラーネグレリア(Naegleria fowleri)。水道会社と保健当局が発生源の特定に努めており、市内の飲料水用貯水施設と水泳施設、イスラム教の沐浴(もくよく)用施設全てで検査を行っているという。
保健当局者によると、過去にもフォーラーネグレリアによる死亡事例はあるが、これほど多数の死者が出たことはないという。
感染症の専門家によると、フォーラーネグレリアは鼻の粘膜などから人の体内に侵入し、致死率99%の原発性アメーバ性髄膜脳炎(Primary Amebic Meningoencephalitis、PAM)を引き起こして、脳の組織を破壊する。
イスラム教徒は祈りの前に鼻から水を吸い込んで洗わなければならないため、保健当局では煮沸した水を使うよう呼び掛けている。(c)AFP
人口1800万人のカラチを擁する南部シンド(Sindh)州保健当局によると、問題となっているのは温かい真水に繁殖するフォーラーネグレリア(Naegleria fowleri)。水道会社と保健当局が発生源の特定に努めており、市内の飲料水用貯水施設と水泳施設、イスラム教の沐浴(もくよく)用施設全てで検査を行っているという。
保健当局者によると、過去にもフォーラーネグレリアによる死亡事例はあるが、これほど多数の死者が出たことはないという。
感染症の専門家によると、フォーラーネグレリアは鼻の粘膜などから人の体内に侵入し、致死率99%の原発性アメーバ性髄膜脳炎(Primary Amebic Meningoencephalitis、PAM)を引き起こして、脳の組織を破壊する。
イスラム教徒は祈りの前に鼻から水を吸い込んで洗わなければならないため、保健当局では煮沸した水を使うよう呼び掛けている。(c)AFP