【8月28日 AFP】米食品医薬品局(US Food and Drug AdministrationFDA)は27日、1日1回の服用で効果がある抗HIV薬の新薬「Stribild」を承認したと発表した。

 Stribildはカリフォルニア(California)州に本社を置くギリアド・サイエンシズ(Gilead Sciences)が開発した薬剤で、すでに承認されている抗HIV薬2種と新薬2種を調合したもの。

 1400人以上が参加した治験で二重盲検試験を2度実施したところ、Stribildは既存のHIV治療薬2種を組み合わせた時と同等かそれ以上の効果があることが分かったという。また、48週の試験期間後10人中9人でウイルス値が検出不能なレベルまで低下した。

「継続した研究と医薬品開発の結果、HIV感染者の治療は複数の薬剤を使う方法から1種の薬剤を使うものに進化した」と、FDA医薬品評価研究センター(Center for Drug Evaluation and ResearchCDER)のエドワード・コックス(Edward Cox)抗菌製品室長は語る。「数種の薬剤を組み合わせたStribildのような新薬は、HIV治療の簡略化に役立つ」

 ギリアド・サイエンシズは、オーストラリア、カナダ、EUでもStribildの承認を申請する計画だという。(c)AFP/Naomi Seck