HIV対策「もう言い訳できない」、国際エイズ会議開幕
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【7月23日 AFP】米ワシントンD.C.(Washington D.C.)で22日、エイズ(HIV/AIDS)に関する会議としては世界最大の「国際エイズ会議(International AIDS Conference)」が開幕した。「Turning the Tide Together(共に潮流を変えよう)」というテーマを掲げて6日間の日程で開催される今年の会議には、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)米国務長官をはじめ政治家、科学者、著名人、活動家ら2万5000人が参加する見込み。
バラク・オバマ(Barack Obama)大統領は欠席するが、米高官によれば、ビデオメッセージを用意しているほか、26日には一部参加者をホワイトハウス(White House)に招待して会談する予定だ。
開幕にあたって、米国エイズ研究の権威である米国立アレルギー感染症研究所(National Institute of Allergy and Infectious Diseases、NIAID)のアンソニー・ファウチ(Anthony Fauci)所長は、エイズ発見から30年以上が経過した今や「言い訳はできない」と述べ、HIV感染拡大対策を一層速いペースで行う必要性を訴えた。
ファウチ所長は、HIV/AIDS患者が最初に報告されてから今年で31年目を迎えると指摘。HIV感染拡大を食い止める大胆な手段を取る必要について、「科学的に不可能だという言い訳はできない。今われわれに必要なのは、科学の進歩を実行に移すための政治的、組織的、そして個人的意思だ」と語った。(c)AFP/Kerry Sheridan