【5月23日 Relaxnews】夏がもう間近に迫っているが、強い日差しから目を守るためのサングラスは大人だけでなく子どもたちにとっても必須のアイテムだと眼科医らは忠告している。

 米業界団体ビジョン・カウンシル(The Vision Council)が先週行った発表によれば、米国で1万人を対象に行われた調査の結果、天気の良い日にサングラスを掛けると答えた人は73%に上るのに対し、子どもにもサングラスを持たせると答えた親は58%にとどまった。18歳になるまでに目が浴びる紫外線(UV)の量は生涯浴びる量の80%にも上るという事実が多数の専門家により指摘されていることを考えれば、わが子にサングラスを携帯させることのメリットは大きい。

 青い目の人はUVのダメージを受けやすいとされているが、たとえ目の色が茶色い人でも、目のかゆみや白内障、がんなどを引き起こす太陽光から目を守る必要があると専門家は忠告している。その上、質の良いサングラスには目尻のしわを防ぐ効果もあるという。

 また調査によれば、回答者の半数以上が毎年サングラスを無くしたり壊したりしているという。そもそもサングラスを掛けないと答えた数も全体の4分の1以上に上った。

 米カリフォルニア(California)州の眼科医でビジョン・カウンシルの会長を務めるポール・マイケルソン(Paul Michelson)氏は健康に関する情報サイト「WebMD」に対し、老若問わずサングラスの使用を勧めると述べている。

 マイケルソン氏は、サングラス選びの際には値段を見るのではなく、紫外線A波と紫外線B波を同時に防ぐことができるものを探すのがよいとしている。また、自身や子どもがすすんで着用するよう、着け心地が良くスタイリッシュなサングラスを選ぶことも推奨している。さらにいずれ無くしたり壊したりすることを考えれば、サングラスは数個購入して車内やかばん、スポーツバッグに入れておくほうがよいだろうともしている。

 レイバン(Ray-Ban)やオークリー(Oakley)などサングラスメーカー各社は子ども向け製品として、ネコの目などの独創的なフレームのサングラスのほか、大人を真似たスタイルやスポーティーなラップアラウンド型の製品も発売している。

 目の健康に関する情報サイト「All About Vision」によれば、メーカー各社はブランド志向が高まる子どもたちの需要に合わせ、ディズニー(Disney)などによる人気アニメや、有名人とタイアップした製品も売り出している。

 また同サイトは、子どもたちの目に合わせたサングラスを購入するために眼科医の診断を受けることを推奨している。既に使用している眼鏡にマグネットで固定するタイプのサングラスもあるという。(c)Relaxnews/AFPBB News