【5月9日 Relaxnews】世界60か国にチェーン展開するピザ宅配世界最大手のドミノ・ピザ(Domino's Pizza)は、グルテンアレルギー患者に向けた、グルテンを使用しないクラストを使ったピザの販売を米国で開始する。

 グルテンフリーと認定されたこのピザは、軽度のグルテンアレルギーの人であれば問題なく食べることができるという。だが米ドミノ・ピザ社と、同社に協力したセリアック病の啓蒙団体「National Foundation for Celiac Awareness」は、グルテンの摂取により引き起こされるセリアック病に苦しむ人々に対しては注文を控えるよう勧告している。

 グルテンは小麦や大麦、ライ麦、オーツ麦などに含まれるたんぱく質で、アレルギーの人が食べると免疫反応を引き起こして小腸を傷つけ、特定の栄養物質の吸収を妨げる。

 他の大手フードチェーンの間でも、セリアック病に苦しむ人々に向けたガイドラインやグルテン抜きのメニューなど用意する動きが広がっている。

 米ハンバーガーチェーンのウェンディーズ(Wendy's)はグルテンを含まないメニューをリストアップした小冊子を用意している。この他にも、中華料理チェーンのP.F.チャンズ(P.F. Chang's)や米ファミリーレストランのチリズ(Chili's)、米イタリア料理チェーンのオリーブ・ガーデン(Olive Garden)などがグルテンフリーのメニューを提供している。(c)Relaxnews/AFPBB News

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