【4月30日 AFP】中国北部・陜西(Shanxi)省にある米飲料大手コカコーラ(Coca-Cola)の瓶詰め工場が前週末、同省当局から一時的な操業停止命令を受けたことが30日、明らかになった。これに先立って一部メディアで、この工場の製品から塩素が検出されたと報じられていた。

 陜西省品質管理当局は週末に発表した声明で、一部製品から塩素検出とのメディア報道を受けて工場内の調査、製品の品質検査、操業記録の精査や労働者への聞き取り調査などを行い、塩素が検出されたとの報道内容が事実だったことを確認したことを明らかにした。

 一方、コカコーラの広報担当は30日、一時操業停止は製品の品質や塩素レベルとは関係なく、当局の検査で分かった別の問題に起因するものだと説明。また、検出された塩素レベルは世界保健機関(WHO)、欧州連合(EU)、北米、中国での飲料水における基準値を大幅に下回っていると述べている。

 塩素は通常、浄水過程で水中のバクテリアを除去するために使われるが、濃度が濃すぎると健康を害する恐れがある。(c)AFP