【3月17日 AFP】英ロンドン警視庁の警察官の半数以上が肥満である実態が判明した。調査を行った弁護士は、英国の警察官たちに体力テストを義務付け、テストに落ち続けると罰金が科せられるシステムを提案している。

 体力テストの義務化は、英政府から委託されて警察の給与体系や勤務状況に関する調査報告書をまとめた弁護士トム・ウィンザー(Tom Winsor)氏が提言したもの。

 ウィンザー氏は、「警察官たちが採用後30年もしくは35年のあいだに1度も体力テストを受けていないと知ったら、英国民はさぞかし驚くことだろう」と語った。

 ウィンザー氏の調査報告書によると、ロンドン警視庁の男性警察官の52%は太りすぎで、22%が肥満、10人に1人が病的な肥満だった。女性警察官では、太りすぎが32%、肥満が16%、病的な肥満が2%だった。

 こうした結果をうけ、報告書は2013年9月から、3分35秒のあいだ時速8.8キロで走るテストを行うべきだと提案。3回連続してテストに落ちた場合は、懲戒の対象とし減給処分を科すという。

 さらに報告書は、2018年をめどに「警察官として必要な行動および、巻き込まれる可能性のある状況への対処」を念頭に、壁を登る運動などを加えて体力テストをより強化するべきだと勧めている。(c)AFP