【3月15日 AFP】遺伝的な肥満傾向は座りがちなライフスタイルによって増幅されるが、毎日1時間ほどキビキビと歩けば悪影響を半分に抑えることができる、という研究結果が発表された。

 14日に米カリフォルニア(California)州で開催された米国医師会(American Medical Association)の会議で発表を行ったQibin Qi氏は、「テレビを見続けるといった座りがちな生活が肥満度指数(BMI)に及ぼす効果を直接検討した初の研究」だと説明した。

 研究では女性7740人、男性4564人の身体活動とテレビ視聴時間について、2年間にわたってデータを集めた。その結果、1日1時間歩けば「肥満への遺伝的影響は少なくなり、BMIで言えば半分は抑制される」ことが明らかになったという。BMIは身長に対する体重の割合を示す指数で、30以上は肥満とされる。

 今回の研究では、週40時間テレビを見ている人のBMI値への遺伝的影響が0.34kg/m2だったのに対し、1日1時間以下しかテレビを見ない人では0.08kg/m2と違いがみられた。しかし、歩く運動によって遺伝的影響は0.06 kg/m2減少すると研究チーム推奨している。(c)AFP