【2月13日 AFP】ニュージーランドのオークランド国際空港(Auckland International Airport)で13日朝、成田空港から到着したニュージーランド航空(Air New Zealand)機に乗っていた日本の高校生60人余りに「インフルエンザに似た症状が見られた」として、同機の乗客が数時間にわたって機内に留め置かれる騒ぎがあった。

 航空会社から連絡を受けたオークランド保健当局は、地元の病院に多数の入院患者に対処できる体制を整えるよう指示。防護服を着た医療関係者が同機に入り、乗客全員の健康状態を検査した。
 
 だが数人が風邪をひいていた程度で、インフルエンザ患者は見つからず、乗客たちは約3時間後に降機を許可された。高校生たちは事前にインフルエンザ・ワクチンの接種を受けていたという。

 オークランド保健当局同日午後、過剰反応したことを認めた。当局の検査官は「結果的には過剰反応だったが、過小評価して手遅れになるより良い。当局には安全を確保する必要がある」とコメント。衛生上のあらゆる脅威に真剣に対処する義務が当局にはあると弁明した。

 高校生たちを受け入れるホームステイ団体のスチュアート・カンディ(Stuart Cundy)氏は、地元紙ニュージーランド・ヘラルド(New Zealand Herald)に次のように困惑を語っている。「彼らと1時間半もバスで一緒に移動したけれど、誰1人、くしゃみさえしなかった」 (c)AFP