疲れた筋肉のマッサージに思わぬ効果、カナダ研究
このニュースをシェア
【2月6日 Relaxnews】筋肉痛の緩和と健康のためにマッサージをよく受ける人に朗報だ。前週、医学誌「Science Translational Medicine」に適切なエクササイズの後のマッサージには、さらに良い効果があるという新たな研究成果が発表された。
カナダ・マクマスター大(McMaster University)研究チームは、若い男性11人に疲れ果てるまでおよそ70分間のエクササイズをさせ、短い休憩の後、片方の脚にだけ10分間のマッサージを行った。その後、被験者の両脚から細胞のサンプルを取って分析した。
その結果、マッサージを受けた筋肉には大きな変化が見られた。細胞の中にあってエネルギーを作り出し、「細胞の発電所」とも言われるミトコンドリアが増加するとともに、筋肉の炎症が減少していたという。
マクマスター大の神経筋・神経代謝疾患部門の責任者で、研究チームのマーク・ターノポルスキー(Mark Tarnopolsky)氏によると、ミトコンドリアの増加は耐久性エクササイズの中心的な効果だと説明し、耐久性のエクササイズの後にマッサージを受けると、エクササイズの効果を高められる可能性があると語った。
興味深いことに、この研究では、エクササイズ中に筋肉で生じる乳酸がマッサージによって減ることを示す証拠は見つからなかった。
前年、米医学誌「内科年報(Annals of Internal Medicine)」に掲載された別の研究では、マッサージ治療を10週間受けると、薬物治療やエクササイズよりも痛みが軽減し、その効果は6か月間持続したことが示された。こちらの研究は慢性的な腰痛を持つ20~65歳の約400人を対象に行われた。(c)Relaxnews/AFPBB News
カナダ・マクマスター大(McMaster University)研究チームは、若い男性11人に疲れ果てるまでおよそ70分間のエクササイズをさせ、短い休憩の後、片方の脚にだけ10分間のマッサージを行った。その後、被験者の両脚から細胞のサンプルを取って分析した。
その結果、マッサージを受けた筋肉には大きな変化が見られた。細胞の中にあってエネルギーを作り出し、「細胞の発電所」とも言われるミトコンドリアが増加するとともに、筋肉の炎症が減少していたという。
マクマスター大の神経筋・神経代謝疾患部門の責任者で、研究チームのマーク・ターノポルスキー(Mark Tarnopolsky)氏によると、ミトコンドリアの増加は耐久性エクササイズの中心的な効果だと説明し、耐久性のエクササイズの後にマッサージを受けると、エクササイズの効果を高められる可能性があると語った。
興味深いことに、この研究では、エクササイズ中に筋肉で生じる乳酸がマッサージによって減ることを示す証拠は見つからなかった。
前年、米医学誌「内科年報(Annals of Internal Medicine)」に掲載された別の研究では、マッサージ治療を10週間受けると、薬物治療やエクササイズよりも痛みが軽減し、その効果は6か月間持続したことが示された。こちらの研究は慢性的な腰痛を持つ20~65歳の約400人を対象に行われた。(c)Relaxnews/AFPBB News