【2月5日 Relaxnews】自分よりも他人のニーズを優先し、他人がくつろいでいるかどうかに多大なエネルギーを費やすタイプの人は、パーティーなどの社交の機会に食べ過ぎる傾向があるとする研究が1日、米専門誌「Journal of Social and Clinical Psychology」に掲載された。

 研究チームによると、他人を喜ばせることが好きな人を指す「ピープルプリーザー(people-pleaser)」の特徴にあてはまる人は、社交の場で自分がたくさん食べることで、他の人をくつろがせようとする傾向があったという。

 ピープルプリーザーたちは、たとえ食べたくないときでも、すすめられた料理を食べなければならないというプレッシャーを過度に感じるという。また、自分の周囲の人の食事に合わせようとして、食べ過ぎてしまうことが多い。

 論文の主執筆者、ジュリー・エクスリン(Julie Exline)氏は声明で「彼らピープルプリーザーたちは波風を立てたり、社交場の調和をひっくり返したりしたくない」と記している。

 米ケース・ウエスタン・リザーブ大学(Case Western Reserve University)の研究チームは、大学生101人に性格診断を実施。その上で、仕掛け人が被験者にチョコレートをすすめる実験をしたところ、ピープルプリーザーの特徴に当てはまる人、つまり他人を傷つけることを心配し、批判に敏感な人の方が、そうでない人と比べてチョコレートを多く受け取った。

 さらにエクスリン氏によると、自分の適切な判断に従わずに、人間関係のプレッシャーに屈した場合には、後悔の念も高まるという。エクスリン氏は「他人を喜ばせるために食べ過ぎる人は、あとでその選択を後悔する傾向にあった。人間関係のプレッシャーに屈することは、あまり気分が良くないことなのだ」と述べた。(c)Relaxnews/AFPBB News