アルツハイマー病は脳内で「伝染」する、米研究
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【2月3日 AFP】アルツハイマー病は脳の部位から部位へ伝染病のように拡散するという研究結果が1日、米科学誌「プロスワン(PLoS ONE)」(電子版)に発表された。
米コロンビア大学メディカルセンター(Columbia University Medical Center)の研究チームは、遺伝子組み換えマウスを使った研究で、アルツハイマー病に関連する異常なタウタンパク質がニューロン(脳神経細胞)からニューロンへ「ジャンプ」しながら、脳回路を移動していることを確認したという。
今回の発見を応用すれば、いつの日かアルツハイマー病の進行を遅らせたり止めたりする治療法が確立されるかもしれない。
論文を共同執筆したスコット・スモール(Scott Small)同大教授(神経学)は、「アルツハイマー病の最も効果的な治療法は、がんと同様に対処することかもしれない。つまり早期発見、早期治療によって拡散のチャンスを与えないことだ」と述べた。
アルツハイマー病はニューロン内でのプラークの蓄積と、繊維化した異常タウタンパク質のねじれが特徴で、これまでの研究でも症状がまず記憶に重要な役割を果たす内嗅皮質内で始まり、他の部位に拡散していくことが示されている。(c)AFP
米コロンビア大学メディカルセンター(Columbia University Medical Center)の研究チームは、遺伝子組み換えマウスを使った研究で、アルツハイマー病に関連する異常なタウタンパク質がニューロン(脳神経細胞)からニューロンへ「ジャンプ」しながら、脳回路を移動していることを確認したという。
今回の発見を応用すれば、いつの日かアルツハイマー病の進行を遅らせたり止めたりする治療法が確立されるかもしれない。
論文を共同執筆したスコット・スモール(Scott Small)同大教授(神経学)は、「アルツハイマー病の最も効果的な治療法は、がんと同様に対処することかもしれない。つまり早期発見、早期治療によって拡散のチャンスを与えないことだ」と述べた。
アルツハイマー病はニューロン内でのプラークの蓄積と、繊維化した異常タウタンパク質のねじれが特徴で、これまでの研究でも症状がまず記憶に重要な役割を果たす内嗅皮質内で始まり、他の部位に拡散していくことが示されている。(c)AFP