【1月22日 AFP】体重わずか270グラムほどで生まれた赤ちゃんが20日、米カリフォルニア(California)州ロサンゼルス(Los Angeles)の病院を退院した。医師と両親が発表した。

 メリンダ・スター・グイド(Melinda Star Guido)ちゃんは昨年8月に予定日より16週早く生まれ、5か月間近く新生児集中治療室に入院していた。Global Birth Registryの統計によると、メリンダちゃんは出生後に生存した赤ちゃんとしては史上3番目に出生時の体重が軽い。

 メリンダちゃんの母親のヘイディー・イバラ(Haydee Ibarra)さん(22)は「私の赤ちゃんがついに自宅に来ることにとてもワクワクしている。このときを5か月近く待った。メリンダを家に連れて帰る準備はできた。最高よ」と語った。

 ロサンゼルス郡・南カリフォルニア医大病院(LA County-USC Medical Center)の新生児科主任のラマナサン医師は、当初、メリンダちゃんが数日間以上生き延びる確信がなかったと明かした。

「これは日常茶飯事ではない。400グラム、いや300グラム以下の赤ちゃんを退院させることができたのは、ここでの私の30年の経験の中で初めてのことだ」

「メリンダちゃんを自宅に帰すことができるという画期的な節目に達した。メリンダちゃんのケアを今後6年間続ける中で、もっと多くの快挙に立ち会えることを望んでいる」とラマナサン医師は語った。(c)AFP