インドで「母親若返り整形」受ける外国人たち
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【1月16日 AFP】アフリカ東部の国、ウガンダの女性3人組が一生に一度のインド旅行に出かけたとき、友人や家族たちの大半は旅の目的が「母親若返り整形」の秘密の手術だったことを知らなかった。
1か月に及ぶ旅行は、インドの首都ニューデリー(New Delhi)での美容整形手術を中心にして綿密に計画されたものだった。3人の女性はほっそり健康的になって、夫たちのもとへ帰るつもりだ。
遠く離れた異国で手術を受けることを決めた主な動機は虚栄心だと、この女性たちは認める。おなかをキュッと引き締めて胸の張りを取り戻し、もう一度、自信を持って水着を着られるようになりたいと言う。
3人組の1人で4児の母だという女性は胸を小さくする手術を受けた後、匿名を条件にAFPの取材に「上半身がとても重たいと、できないこともある」と語った。「今はとても軽くなった感じがする。以前はジョギングやスイミングに行くと男性から妙な目で見られたけれど、そんなこともなくなると思う」
女性たちは高級住宅街グレーター・カイラシュ(Greater Kailash)のゲストハウスに滞在し、2週間の術後ケアを受けながら、レッド・フォート(Red Fort)やクトゥブ・ミナール(Qutub Minar)などの観光やショッピングを楽しむ予定だ。
■急成長するインドの医療ツーリズム
ウガンダの母親たちだけでなく、さまざまな国の観光客が、アグラ(Agra)にあるタージマハル(Taj Mahal)などへの観光旅行に合わせて美容整形手術を受けるようになっている。
もちろん美容整形には危険が伴う。フランス政府が女性数万人に美容整形の素材を取り除くよう勧告した仏豊胸素材メーカーのスキャンダルなどもあったばかりだ。だが、世界では毎年数百万人もの人びとが美容整形を受けている。
美容整形手術を受ける旅行先として人気がある国はブラジルやタイ、南アフリカなど。だがウガンダの母親たちは、比較的低価格で良質な医療施設があり、英語を話せる医師がいることが決め手になってインドを選んだと語る。
インドの美容整形外科医アジャヤ・カシャップ(Ajaya Kashyap)氏によると同国での「母親若返り整形」の費用はおよそ50万ルピー(約75万円)。米国や英国で手術を受ければこの5倍近くはかかる。
また、自宅から遠く離れた地で手術を受けることで、女性たちは家族のことや仕事のことを気にせずに済む。また、手術を行う予定を自分が話したいと思う相手にだけ告げることができるという面もある。
医療ツーリズム、特に美容整形部門はインドの急成長ビジネスで、業界専門家によると年20~30%ほどの成長をしている。インド商工会議所連合会(FICCI)の報告書によると、美容整形も含め医療ツーリズムで同国を訪れる人の数は2012年までに100万人に達する見通しだ。
■若返り希望者は「30代から40代前半」
カシャップ医師によると「若返り」を希望する母親の多くは30代から40代前半で、家族に手がかからず、経済的に自立しており、自由に使える資金をある程度持っている人びとだという。
カシャップ氏は、趣味の良い内装が施され、上品な彫刻やアロマキャンドルで飾られたニューデリーのクリニックで「うちには月あたり10~12人が外国から来ている」とAFPに語った。
だが、外国からの顧客の期待を裏切ることもあるとカシャップ氏。「期待は現実的なものにしてほしい。手術をするだけで映画スターのようにはなれないと分かってほしい」と語った。(c)AFP/Abhaya Srivastava
1か月に及ぶ旅行は、インドの首都ニューデリー(New Delhi)での美容整形手術を中心にして綿密に計画されたものだった。3人の女性はほっそり健康的になって、夫たちのもとへ帰るつもりだ。
遠く離れた異国で手術を受けることを決めた主な動機は虚栄心だと、この女性たちは認める。おなかをキュッと引き締めて胸の張りを取り戻し、もう一度、自信を持って水着を着られるようになりたいと言う。
3人組の1人で4児の母だという女性は胸を小さくする手術を受けた後、匿名を条件にAFPの取材に「上半身がとても重たいと、できないこともある」と語った。「今はとても軽くなった感じがする。以前はジョギングやスイミングに行くと男性から妙な目で見られたけれど、そんなこともなくなると思う」
女性たちは高級住宅街グレーター・カイラシュ(Greater Kailash)のゲストハウスに滞在し、2週間の術後ケアを受けながら、レッド・フォート(Red Fort)やクトゥブ・ミナール(Qutub Minar)などの観光やショッピングを楽しむ予定だ。
■急成長するインドの医療ツーリズム
ウガンダの母親たちだけでなく、さまざまな国の観光客が、アグラ(Agra)にあるタージマハル(Taj Mahal)などへの観光旅行に合わせて美容整形手術を受けるようになっている。
もちろん美容整形には危険が伴う。フランス政府が女性数万人に美容整形の素材を取り除くよう勧告した仏豊胸素材メーカーのスキャンダルなどもあったばかりだ。だが、世界では毎年数百万人もの人びとが美容整形を受けている。
美容整形手術を受ける旅行先として人気がある国はブラジルやタイ、南アフリカなど。だがウガンダの母親たちは、比較的低価格で良質な医療施設があり、英語を話せる医師がいることが決め手になってインドを選んだと語る。
インドの美容整形外科医アジャヤ・カシャップ(Ajaya Kashyap)氏によると同国での「母親若返り整形」の費用はおよそ50万ルピー(約75万円)。米国や英国で手術を受ければこの5倍近くはかかる。
また、自宅から遠く離れた地で手術を受けることで、女性たちは家族のことや仕事のことを気にせずに済む。また、手術を行う予定を自分が話したいと思う相手にだけ告げることができるという面もある。
医療ツーリズム、特に美容整形部門はインドの急成長ビジネスで、業界専門家によると年20~30%ほどの成長をしている。インド商工会議所連合会(FICCI)の報告書によると、美容整形も含め医療ツーリズムで同国を訪れる人の数は2012年までに100万人に達する見通しだ。
■若返り希望者は「30代から40代前半」
カシャップ医師によると「若返り」を希望する母親の多くは30代から40代前半で、家族に手がかからず、経済的に自立しており、自由に使える資金をある程度持っている人びとだという。
カシャップ氏は、趣味の良い内装が施され、上品な彫刻やアロマキャンドルで飾られたニューデリーのクリニックで「うちには月あたり10~12人が外国から来ている」とAFPに語った。
だが、外国からの顧客の期待を裏切ることもあるとカシャップ氏。「期待は現実的なものにしてほしい。手術をするだけで映画スターのようにはなれないと分かってほしい」と語った。(c)AFP/Abhaya Srivastava