抗うつ薬SSRI、妊婦の服用で子の肺高血圧症リスク増化
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【1月16日 AFP】妊娠20週目以降に抗うつ薬「SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)」を服用した場合、生まれた赤ちゃんの肺高血圧症の発症リスクが2倍以上高まるとの研究結果が、13日の英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(British Medical Journal、BMJ)」に発表された。
スウェーデン・ストックホルム(Stockholm)のカロリンスカ研究所(Karolinska Institute)の薬剤疫学研究チームは、1996年~2007年にデンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンで生まれた単胎児160万人について調査した。
乳児の肺高血圧症の致死率は15%。発症率は通常、1000人に1.2人だが、妊娠20週以降にSSRIを服用した妊婦1万1000人から生まれた赤ちゃんでは1000人に約3人と、リスクが2倍以上に跳ね上がった。妊娠8週目以前に摂取した場合では、通常をわずかに上回る程度だった。
研究チームは、妊娠週数が進んだ妊婦へのSSRI処方は注意が必要と結論付け、妊婦には抗うつ薬を用いない治療を行うよう医師らに勧めている。(c)AFP
スウェーデン・ストックホルム(Stockholm)のカロリンスカ研究所(Karolinska Institute)の薬剤疫学研究チームは、1996年~2007年にデンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンで生まれた単胎児160万人について調査した。
乳児の肺高血圧症の致死率は15%。発症率は通常、1000人に1.2人だが、妊娠20週以降にSSRIを服用した妊婦1万1000人から生まれた赤ちゃんでは1000人に約3人と、リスクが2倍以上に跳ね上がった。妊娠8週目以前に摂取した場合では、通常をわずかに上回る程度だった。
研究チームは、妊娠週数が進んだ妊婦へのSSRI処方は注意が必要と結論付け、妊婦には抗うつ薬を用いない治療を行うよう医師らに勧めている。(c)AFP