ポルノ映画でのコンドーム義務付け条例、制定に一歩前進 LA市議会
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【1月12日 AFP】米ロサンゼルス(Los Angeles)市議会で10日、ポルノ映画の撮影現場でコンドームの装着を義務付ける条例案の採決が行われた。エイズ(AIDS)根絶に取り組む団体と同国ポルノ業界の間では、同条例の制定をめぐる攻防が続いていた。
条例は来週に予定されている2回目の採決後に議決となるが、今回の採決では11対1でコンドーム装着義務付けの賛成票が上回った。
採決は、長期間にわたって署名活動などを行っていたロサンゼルスのエイズ医療財団(AIDS Healthcare Foundation、AHF)によるコンドームの装着義務付けキャンペーンが奏功したもの。AHFは住民投票の実施要求に必要な数の署名を集め、これを持って市当局に条例の制定を求めていた。住民投票の実施には多くの資金が必要となる。
採決についてAHF代表のマイケル・ワインスタイン(Michael Weinstein)氏は、ロサンゼルス郊外サンフェルナンドバレー(San Fernando Valley)を拠点とする米ポルノ業界において「安全でないセックスの助長マシン」を規制する第一歩だと述べた。
一方、看護師で女性ポルノ俳優のニーナ・ハートリー(Nina Hartley)さんは、この条例に反論する。
ニーナさんは、撮影現場ではセックスシーンの撮影が30分から1時間も続くことがあると述べ、長時間にわたるコンドームの装着による擦傷が感染症拡大のリスクになると指摘した。
米国では昨年、男性ポルノ俳優がエイズ発症の可能性となるHIV(ヒト免疫不全ウイルス)検査で陽性だったことから、数十億ドル規模を誇るポルノ映画業界全体が一時休業状態に陥った。
ロサンゼルスでの映画撮影について許可証を発行する民間の非営利団体、Film L.A.によると、年間合計約4万5500日分を発行する許可証の内、約5%がポルノ映画だという。
【関連記事】HIV陽性の米ポルノ俳優が初会見、撮影でのコンドーム義務化求める
条例は来週に予定されている2回目の採決後に議決となるが、今回の採決では11対1でコンドーム装着義務付けの賛成票が上回った。
採決は、長期間にわたって署名活動などを行っていたロサンゼルスのエイズ医療財団(AIDS Healthcare Foundation、AHF)によるコンドームの装着義務付けキャンペーンが奏功したもの。AHFは住民投票の実施要求に必要な数の署名を集め、これを持って市当局に条例の制定を求めていた。住民投票の実施には多くの資金が必要となる。
採決についてAHF代表のマイケル・ワインスタイン(Michael Weinstein)氏は、ロサンゼルス郊外サンフェルナンドバレー(San Fernando Valley)を拠点とする米ポルノ業界において「安全でないセックスの助長マシン」を規制する第一歩だと述べた。
一方、看護師で女性ポルノ俳優のニーナ・ハートリー(Nina Hartley)さんは、この条例に反論する。
ニーナさんは、撮影現場ではセックスシーンの撮影が30分から1時間も続くことがあると述べ、長時間にわたるコンドームの装着による擦傷が感染症拡大のリスクになると指摘した。
米国では昨年、男性ポルノ俳優がエイズ発症の可能性となるHIV(ヒト免疫不全ウイルス)検査で陽性だったことから、数十億ドル規模を誇るポルノ映画業界全体が一時休業状態に陥った。
ロサンゼルスでの映画撮影について許可証を発行する民間の非営利団体、Film L.A.によると、年間合計約4万5500日分を発行する許可証の内、約5%がポルノ映画だという。
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