【1月4日 AFP】高カロリーで低たんぱくの食事をとりすぎる人は、高たんぱくの食事をとりすぎる人よりも体脂肪が増える傾向にあるとする論文が、4日の米国医師会雑誌(Journal of the American Medical AssociationJAMA)に発表された。

 米ルイジアナ(Louisiana)州にあるペニントン生物医学研究センター(Pennington Biomedical Research Center)の研究チームは、実験の趣旨に同意した25人を対象に体重を増やすための実験を行った。

 実験の目的は、たんぱく質の量の違いが体重増加、体脂肪、エネルギー消費にどのように影響するかを明らかにすることだ。実験期間は56日。たんぱく質含有率がそれぞれ5%(低たんぱく)、15%(標準値)、25%(高たんぱく)の食事を摂る3グループに分け、全員に1日あたり約1000カロリーほど余分に食べてもらった。

 その結果、低たんぱく質のグループの体重増加率は平均3.16キロと、標準たんぱく質のグループ(6.05キロ)と高たんぱく質のグループ(6.51キロ)の約半分だった。その一方で、余剰エネルギーが脂肪として蓄積される割合は、標準たんぱく質と高たんぱく質のグループで約50%だったのに対し、低たんぱく質のグループでは90%と高い数値を示した。

 論文は「余分にエネルギーを摂取した場合、体脂肪の増加に関連しているのは、たんぱく質よりはカロリーだということが実験で明らかになった」と結んでいる。(c)AFP