【11月6日 AFP】韓国のソウル(Seoul)市は、2014年までに禁煙指定エリアを市全体の5分の1にまで拡大する方針を明らかにした。

 かつては喫煙者に寛容といわれたソウル市だが、向こう3年のうちに市全体の21%にあたる605平方キロの範囲で禁煙とされる。これには、スクールゾーン1305か所、公園1910か所、バス停5715か所が含まれている。市の発表によると、2014年以降は、一定の指定地域を除いた戸外全域での禁煙も検討する。

 ソウル市は受動喫煙による健康リスクを減らそうと、今年に入りすでに3か所の大広場と20か所の公園で喫煙を禁じた。違反者には10万ウォン(約7000円)が科される。また来月には298か所のバス停を禁煙とする計画だ。

 経済協力開発機構(Organisation for Economic Cooperation and DevelopmentOECD)のデータによると、2009年の時点での韓国男性の喫煙率は44.3%で、OECD加盟国平均の26.5%を大きく上回っていた。

 韓国のタバコの価格は、1箱2500ウォン(約175円)と安いままだ。(c)AFP/Jung Yeon-Je