急患の睾丸腫瘍に「神の顔」、カナダの医師らが論文で発表
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【11月4日 AFP】陰嚢(いんのう)炎で病院に担ぎ込まれた男性患者の治療にあたったカナダの医師団が、この男性の睾丸にできた腫瘍に「神の顔」を発見した――。2日、このような論文が医学誌「Urology(泌尿器学)」に発表された。
グレゴリー・ロバーツ(Gregory Roberts)博士とナジ・トゥマ(Naji Touma)博士による論文『The Face of Testicular Pain: A Surprising Ultrasound Finding(睾丸痛に苦しむ顔:超音波検査による驚異的発見)』によると、激痛を訴える45歳の男性がオンタリオ(Ontario)州キングストン(Kingston)のクイーンズ大学(Queen's University)付属病院に救急搬送されてきたのは、2年前。
男性の患部を超音波診断した医師らは、処置を見守っていた研修医らともども、驚きのあまり息をのんだ。超音波映像には、人の顔らしきものが浮かび上がっていたのだ。「ぽっかりと口を開き、上方を見上げている男の顔は、まるで(患者とともに)激痛に耐えているかのようだった。(われわれは)この顔が、聖なる存在――例えば、エジプト神話で生殖を象徴するミン(Min)――からの「お告げ」ではないかと議論した。だが最終的には、偶然の一致にすぎないとの結論に落ち着いた」(論文より)
幸い、この患者の腫瘍は良性であることが分かり、睾丸摘出手術は無事、終了したという。(c)AFP