大腸がん、男性の方が進行が早い オーストリア研究
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【10月11日 AFP】大腸がんの男性患者は同年代の女性患者よりもがんが進行している傾向があるとする研究結果が、前月27日の米国医師会雑誌(Journal of the American Medical Association、JAMA)に発表された。
大腸がんは死者数ががんの中で4番目に多く、世界では毎年61万人が亡くなっている。現在、50歳以上の男女は大腸内視鏡検査を受けることが奨励されている。
研究では、オーストリアで2007~2010年に全国規模で実施された大腸内視鏡検査プログラムの参加者、4万4350人のデータを分析した。
プログラムでは、ポリープや良性腫瘍(しゅよう)などの腺腫と特に進行した腺腫、および大腸がんの有無を検査した。
その結果、すべての年代において、病変の進行度は男性が女性をはるかに上回った。例えば、進行腺腫の割合は50~54歳男性が5%だったのに対し、同年代の女性ではわずか2.9%だった。55~59歳男性の大腸がんの割合(1.3%)は、10歳年上の65~69歳女性の割合(1.2%)とほぼ同じだった。
全体的に見て、大腸がんの割合は男性が1.5%と、女性の0.7%の約2倍だった。
論文は、大腸内視鏡検査の指針を性別と年齢について調整する必要があるかもしれないと述べている。(c)AFP
大腸がんは死者数ががんの中で4番目に多く、世界では毎年61万人が亡くなっている。現在、50歳以上の男女は大腸内視鏡検査を受けることが奨励されている。
研究では、オーストリアで2007~2010年に全国規模で実施された大腸内視鏡検査プログラムの参加者、4万4350人のデータを分析した。
プログラムでは、ポリープや良性腫瘍(しゅよう)などの腺腫と特に進行した腺腫、および大腸がんの有無を検査した。
その結果、すべての年代において、病変の進行度は男性が女性をはるかに上回った。例えば、進行腺腫の割合は50~54歳男性が5%だったのに対し、同年代の女性ではわずか2.9%だった。55~59歳男性の大腸がんの割合(1.3%)は、10歳年上の65~69歳女性の割合(1.2%)とほぼ同じだった。
全体的に見て、大腸がんの割合は男性が1.5%と、女性の0.7%の約2倍だった。
論文は、大腸内視鏡検査の指針を性別と年齢について調整する必要があるかもしれないと述べている。(c)AFP