【9月19日 AFP】南アフリカの裁判所は、中国製の女性用コンドーム1100万個を調達する同国政府の計画に対し、同コンドームはサイズが小さすぎるとして調達の中止を命じた。同国紙ビールト(Beeld)が16日、伝えた。

 南アフリカ財務省と契約したSiqamba Medical社は、中国から女性用コンドーム「Phoenurse」を購入する計画だった。

 これに対し、同契約を勝ち取れなかったライバル社のSekunjalo Investments Corporationが、自社のコンドームは中国のコンドームよりも20%サイズが大きいと主張して、首都プレトリア(Pretoria)高裁に提訴した。

 プレトリア高裁のSulet Potterill判事は、「Phoenurse」は小さすぎ、不適切な素材で作られており、世界保健機関(World Health OrganizationWHO)の承認も受けていないと述べ、Siqamba社との契約の差し止めを命じた。

 南アフリカは世界で最もヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染者数が多い国で、人口5000万人のうち538万人がHIVに感染している。(c)AFP