【9月12日 AFP】死産または出産後1年以内に赤ちゃんを失った親は、そうでない親と比較して早期に死亡しやすいとの研究が、8日の英専門誌BMJ Supportive and Palliative Careに掲載された。

　研究によると、赤ちゃんを失った親が、赤ちゃんの死から10年以内に死亡する可能性は、出産後1歳まで子どもが生存した親と比べて2～4倍高かった。

　特に母親の死亡の危険性が高く、イングランドおよびウェールズの母親が死亡する危険性は4倍、スコットランドの母親は6倍高かった。危険性は時間が経つにつれて低くなったが、25年後にも50％、35年後にも20％高い状態が続いた。

　研究を発表したのは、英イングランド北部のヨーク大学（University of York）のマーリー・ハーパー（Mairi Harper）氏が率いる研究チーム。1971年から2006年までの死亡届から無作為に抽出したサンプルを調べた。

　赤ちゃんを失った親の死亡率が高い理由は、研究データでは詳細を把握できないため分かっていない。研究チームは可能性として、アルコール依存との関連性や自殺などを挙げた。また、死産や赤ちゃんの死亡は、親の健康状態が良くない場合に起きることの方が多いと指摘した。(c)AFP