「死海」浴、糖尿病治療に効果か イスラエル研究
発信地:エルサレム/中東・アフリカ
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中東・北アフリカ
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【8月31日 AFP】イスラエル紙ハーレツ(Haaretz)によると、アラビア半島にある塩湖、死海(Dead Sea)に20分間浮かぶだけで糖尿病患者の血糖値を下げられる可能性があると、イスラエルの研究チームが30日発表した。
同国のベングリオン大学(Ben-Gurion University)とソロカ医療センター(Soroka Medical Centre)のチームが、18~65歳の2型糖尿病の患者14人を検査群とし、死海の水を入れたプールに20分間つかってもらい、その直後に血糖値を測ったところ、平均して163mg/dlから151mg/dlへと13.5%もの大きな低下がみられた。このプールに1時間つかってもらった場合には、平均がさらに141.3mg/dlまで下がったという。
一方で、血中のインスリンや、コーチゾンというホルモン、C-ペプチドの値などに悪い変化はなかった。また、健康対照群の6人の血糖値には変化はみられなかった。
ベングリオン大学の研究を率いたシャウル・スケニク(Shaul Sukenik)教授は、ハーレツ紙に「有望」な結果だと評価している。「今回の研究だけで、死海で泳ぐ糖尿病患者はより少ない薬物治療で済むという結論にはならないが、十分示唆されている。さらなる研究で確認されるだろう」と語った。チームでは現在、3週間にわたって毎日、実際に死海につかった場合の効果について研究するため資金を募ろうとしている。
この研究に関する報告はイスラエル医師会の月刊誌「HaRefua」8月号に掲載される。(c)AFP
同国のベングリオン大学(Ben-Gurion University)とソロカ医療センター(Soroka Medical Centre)のチームが、18~65歳の2型糖尿病の患者14人を検査群とし、死海の水を入れたプールに20分間つかってもらい、その直後に血糖値を測ったところ、平均して163mg/dlから151mg/dlへと13.5%もの大きな低下がみられた。このプールに1時間つかってもらった場合には、平均がさらに141.3mg/dlまで下がったという。
一方で、血中のインスリンや、コーチゾンというホルモン、C-ペプチドの値などに悪い変化はなかった。また、健康対照群の6人の血糖値には変化はみられなかった。
ベングリオン大学の研究を率いたシャウル・スケニク(Shaul Sukenik)教授は、ハーレツ紙に「有望」な結果だと評価している。「今回の研究だけで、死海で泳ぐ糖尿病患者はより少ない薬物治療で済むという結論にはならないが、十分示唆されている。さらなる研究で確認されるだろう」と語った。チームでは現在、3週間にわたって毎日、実際に死海につかった場合の効果について研究するため資金を募ろうとしている。
この研究に関する報告はイスラエル医師会の月刊誌「HaRefua」8月号に掲載される。(c)AFP