中国とベトナムでH5N1型鳥インフルの変異株、日本におよぶ恐れも FAO
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【8月31日 AFP】国連食糧農業機関(Food and Agriculture Organisation、FAO)は29日、中国とベトナムで強毒性の鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)の変異株が確認されたことを明らかにし、鳥インフル再流行の可能性があると警告した。
FAOによると、中国とベトナムで発見されたH5N1型の変異ウイルスは「H5N1 - 2.3.2.1」として知られているもので、既存のワクチンが持つ予防力を回避できるという。
ベトナムにおける変異ウイルスが広がれば、近隣国のカンボジアやタイ、マレーシアだけでなく、朝鮮半島や日本にも危険が及ぶ可能性があるうえ、渡り鳥が媒介役となって、アジア以外の地域にもウイルスが拡大する恐れがあると、FAOは警鐘を鳴らし、2009年のような鳥インフル大流行の再来の可能性に、万全の備えとウイルスの監視強化で臨むよう呼びかけた。
世界保健機関(WHO)によると、感染力の強いH5N1型のウイルス株が初めて確認されて以来、これまでの感染者は565人で、このうち331人が死亡している。
FAOによると、最も直近の死亡例は今月、カンボジアで確認されており、今年に入ってからは8人が感染し、その全員が死亡している。
カンボジアのほかにも、最近ではブルガリア、イスラエル、モンゴル、ネパール、パレスチナ自治区、ルーマニアで鳥インフル感染が確認されている。(c)AFP
FAOによると、中国とベトナムで発見されたH5N1型の変異ウイルスは「H5N1 - 2.3.2.1」として知られているもので、既存のワクチンが持つ予防力を回避できるという。
ベトナムにおける変異ウイルスが広がれば、近隣国のカンボジアやタイ、マレーシアだけでなく、朝鮮半島や日本にも危険が及ぶ可能性があるうえ、渡り鳥が媒介役となって、アジア以外の地域にもウイルスが拡大する恐れがあると、FAOは警鐘を鳴らし、2009年のような鳥インフル大流行の再来の可能性に、万全の備えとウイルスの監視強化で臨むよう呼びかけた。
世界保健機関(WHO)によると、感染力の強いH5N1型のウイルス株が初めて確認されて以来、これまでの感染者は565人で、このうち331人が死亡している。
FAOによると、最も直近の死亡例は今月、カンボジアで確認されており、今年に入ってからは8人が感染し、その全員が死亡している。
カンボジアのほかにも、最近ではブルガリア、イスラエル、モンゴル、ネパール、パレスチナ自治区、ルーマニアで鳥インフル感染が確認されている。(c)AFP