【8月10日 AFP】妊娠7週目以降に妊婦の血中DNAを測定する胎児性別判定法は、確度が極めて高い上に胎児への危険もないとする論文が、9日の米国医師会雑誌(Journal of the American Medical AssociationJAMA)に掲載された。

 米国の研究チームは、男児の妊娠3524例、女児の妊娠3017例を対象にした胎児性別判定法に関する57件の研究について、メタ分析を行った。

 その結果、妊婦の血中に含まれる無細胞胎児DNAを測定する方法の確度は95~99%と、尿検査や超音波診断法より高かった。また、羊水から液体サンプルを抽出するため流産の危険性が少なからず出てくる羊水検査よりも、安全であることが分かった。

 さらに、DNA測定法は羊水検査や通常妊娠11~14週で行う超音波診断よりも早い段階で予測できることも明らかになった。
 
 論文は、「胎児の性別を、信頼性の高い非侵襲性の方法で判定できるのであれば、流産の危険性も減ることになる。疾患を持つ可能性のある胎児を宿している母親にとっては、歓迎すべき方法だろう」と述べている。(c)AFP