【7月17日 AFP】米医師2人による「政府は重度の肥満児童を親元から保護すべき」との提言が、13日の米国医師会雑誌(Journal of the American Medical AssociationJAMA)に掲載され、波紋を呼んでいる。

 執筆したのは、米ハーバード公衆衛生大学院(Harvard School of Public Health)のリンゼー・マータグ(Lindsey Murtagh)氏と、ボストン小児病院(Children's Hospital in Boston)のデビッド・ルドウィグ(David Ludwig)氏。「生命にかかわる肥満に苦しむ子どものことを最優先に考えると、多くの場合は政府介入が最善。それが有害な行為を管理することのできる唯一の現実的な方策だ」と述べている。

「重度の子どもの肥満において、自宅から保護することは法的観点からも正当化しうる。というのも、差し迫った健康リスクがあり、長期間にわたり、両親はこの医学的問題に対処出来ていないからだ」

 両医師によると、米国の子どものうち、年齢別BMIが99パーセンタイル以上の重度の肥満とされる子どもは200万人に上る。2人は、「この規模の肥満になると、取り返しのつかない結果が、即時にも潜在的にも起きうる。中でも特に注意すべきなのは2型糖尿病だ」と指摘した。(c)AFP