【7月11日 AFP】体外受精で受精卵2つを子宮内に戻した場合、身長の高い女性の方が双子を妊娠する可能性が高いとの研究結果が、4日のスウェーデンのストックホルム(Stockholm)の欧州ヒト生殖学会(European Society of Human Reproduction and EmbryologyESHRE)の会議で発表された。

 発表したのはアムステルダム(Amsterdam)の産婦人科学・生殖医療研究所「VUMC」のマリエケ・ランベルス(Marieke Lambers)氏率いるオランダの研究チーム。

 研究チームは、1983~1995年の期間、女性1万9840人を調査。うち6589人は期間中に1回目の体外受精期間を終えた。このうち2357人は受精卵2つを子宮内に戻した。その結果、371人が単胎妊娠、125人が双胎妊娠した。

 研究チームが双子を妊娠したグループを分析したところ、母親の身長が174センチ以上の場合に双子の妊娠が多いことがわかったという。母親の身長と体外受精による双子出産可能性との関連性を初めて示す研究結果となった。

 ランベルス氏は研究結果について、「個別の要望に応じた体外受精治療の発展に向けて一歩前進した」と評価した。(c)AFP