【7月9日 AFP】東京都は9日、福島県南相馬市から都へ出荷された食用の牛11頭の肉から、暫定基準値を超える放射性セシウムが検出されたと発表された。うち1頭は、基準値の6倍以上の放射性セシウムが検出された。

 食品衛生法による食肉の暫定規制値は1キロ当たり500ベクレルだが、全頭から1530~3200ベクレルの放射性セシウムが検出された。

 都によると、牛肉から基準値を超える放射性物質が検出されたのは初めて。肉は検査室に保管しており、市場には流通していない。11頭とも、福島原子力発電所の周囲20キロ圏のすぐ外に位置する一軒の畜産農家で育てられ、出荷されたものだという。(c)AFP