【6月2日 AFP】ドイツを中心に欧州で猛威を振るっている腸管出血性大腸菌「O104」による食中毒で1日、84歳のドイツ人女性が新たに死亡し、数百人の新規感染が明らかになった。感染源が特定されないなか、一連の食中毒による死者は17人となった。

 一方、欧州委員会(European Commission)は同日、当初感染源と疑われたスペイン産キュウリについて、O104が検出されなかったとの検査結果に基づき、健康被害警告を撤回した。

 ぬれぎぬを着せられた格好となったスペインは、最初にスペイン産キュウリについて警告を発した独ハンブルク(Hamburg)市当局を相手取り、訴訟を起こす構えを見せている。

 O104被害が表沙汰になったのは5月半ば以降だが、ドイツ衛生当局によると、最初に食中毒が発生したのは1か月近く前という。(c)AFP/Francis Curta