【5月12日 AFP】体外受精(IVF)で赤ちゃんが産まれる確率が最も高いのは、1回につき15個程度の卵子を採取した場合であるとする研究結果が11日、欧州の医学誌「Human Reproduction(ヒトの生殖)」に発表された。

 英バーミンガム大(University of Birmingham)の研究チームは、英国で1991~2008年に行われた体外受精40万件以上のデータを調査。赤ちゃんが無事産まれてくる確率が最も高かったのは、採卵数が1回につき15~20個の場合であることが分かった。21個以上になるとその確率は徐々に下がっていった。

 06~07年に15個の採卵で出産に成功した確率を採卵時の年齢別に見てみると、18~34歳が40%、35~37歳が36%、38~39歳が27%、40歳以上が16%だった。

 研究者らは、貴重な卵子を無駄にせず、卵巣に刺激を与え過ぎない効率的な体外受精を行いたい不妊治療専門医にとって、今回の結果は参考になるはずだと話している。

 採卵数と妊娠成功率の関係を調べた研究はあったが、採卵数と出産成功率の関係に着目した研究は今回が初めて。(c)AFP