世界初、双子の姉妹間で卵巣移植し出産
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【4月17日 AFP】染色体異常を持った女性が世界で初めて、双子の姉妹間での卵巣移植を受け、元気な女児を出産していた。医師らが16日発表した。
ビクトリアちゃんと名付けられた女児は、3月8日にパリ(Paris)郊外で誕生した。自分の母親と叔母が持っていたターナー症候群と呼ばれる染色体異常はなかった。
母親のカリン(Karine Thiriot)さん(39)は体外受精による妊娠を約15年間、試みていた。
2009年8月にカリンさんへの卵巣移植手術を行ったベルギー人の婦人科医ジャック・ドネ(Jacques Donnez)氏は「ターナー症候群の姉妹間でのこうした移植術は世界で初めて」で、また欧州では初の卵巣移植だったと述べた。ドネ氏はこの手術の後、双子ではない姉妹間の卵巣移植も1件行い、成功している。
カリンさんは、女性2500人に1人の割合で見られるターナー症候群が原因で、生まれつき卵巣がなかった。しかし双子のステファニーさんは、似た染色体異常を持っていながら生殖機能には問題なく、今回の移植までにすでに2人の子どもを出産していた。
移植から数か月後にカリンさんの生殖サイクルは定まり、極めて普通に妊娠できるようになったと言う。カリンさんは「ビクトリアはいたって健康。ターナー症候群も持っていない」と喜びを語った。(c)AFP
ビクトリアちゃんと名付けられた女児は、3月8日にパリ(Paris)郊外で誕生した。自分の母親と叔母が持っていたターナー症候群と呼ばれる染色体異常はなかった。
母親のカリン(Karine Thiriot)さん(39)は体外受精による妊娠を約15年間、試みていた。
2009年8月にカリンさんへの卵巣移植手術を行ったベルギー人の婦人科医ジャック・ドネ(Jacques Donnez)氏は「ターナー症候群の姉妹間でのこうした移植術は世界で初めて」で、また欧州では初の卵巣移植だったと述べた。ドネ氏はこの手術の後、双子ではない姉妹間の卵巣移植も1件行い、成功している。
カリンさんは、女性2500人に1人の割合で見られるターナー症候群が原因で、生まれつき卵巣がなかった。しかし双子のステファニーさんは、似た染色体異常を持っていながら生殖機能には問題なく、今回の移植までにすでに2人の子どもを出産していた。
移植から数か月後にカリンさんの生殖サイクルは定まり、極めて普通に妊娠できるようになったと言う。カリンさんは「ビクトリアはいたって健康。ターナー症候群も持っていない」と喜びを語った。(c)AFP