【4月7日 AFP】すべてのたばこのパッケージのロゴをなくし、喫煙が健康に及ぼす害について画像で警告を入れるという、たばこパッケージに関する世界で最も厳格な規制法案を7日、オーストラリア政府が提出した。

 同法案によると、たばこのパッケージはすべてオリーブグリーン色の無地とし、ロゴは一切入れず、たばこ会社は商品名と社名のみを、決まった色、書体、サイズの文字で決まった場所に入れなければならない。またパッケージ表の4分の3の面積と裏の全面には、病気になった歯茎や失明した目、入院する子どもなど、健康に対するたばこの害を訴える警告画像を印刷する。

 たばこ会社のマーケティング戦略では通常、消費者に魅力的に見えるよう、パッケージに高級感や格好の良さを追求するが、ニコラ・ロクソン(Nicola Roxon)保健・高齢化問題相はオリーブグリーンという色の選択について、調査の結果、喫煙者に最も人気がなかったためと説明した。同相はさらに「新しいパッケージは、喫煙者に最もアピールしにくいようにデザインした。また健康に喫煙が及ぼす恐ろしい影響について明確に表した」と述べた。

 オーストラリア国民の喫煙率低下を狙いとしたこの法案は、議会を通過すれば2012年から施行されるが、同国のたばこメーカー、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・オーストラリア(British American Tobacco Australia)はこの法案について、国際的な商標法や知的財産法に違反するものだと非難した。(c)AFP/Martin Parry

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