米当局、「3Dマンモグラフィー」装置を承認
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【2月14日 AFP】米食品医薬品局(FDA)は11日、3D(三次元)画像技術を用いたマンモグラフィー装置を承認した。新技術の導入で、より早期の乳がん発見が期待される。
現在使われているマンモグラフィーは、2D(二次元)のX線画像しか撮影できない。FDAは2件の研究論文を審査し、3D画像と組み合わせれば、がん性と、そうでない細胞との見極め率が2D画像のみによる判断より7%向上することを確認したという。
承認された3Dマンモグラフィー装置は、米マサチューセッツ(Massachusetts)州の医療機器メーカー、ホロジック(Hologic)が製造した「セレニア・ダイメンションズ・システム(Selenia Dimensions System)」で、すでにFDAの承認を受けている同社の2Dマンモグラフィー装置の改良版だという。
同社の説明によると、新型マンモグラフィーは、従来のように乳腺や密集した乳房組織にさえぎられることなく、乳房の内部組織を3D画像でとらえることができる。「tomosynthesis」と呼ばれる断層撮影技術を用いており、3DのX線撮影に要する時間は、2D撮影と合わせても従来より数秒ほど長いだけで、被放射線量もFDAの指針に示された範囲内だという。
FDAはこの装置について、2Dと3Dの両方の撮影に要する時間が伸びることで「患者が受ける放射線量はおよそ2倍になる」が、これによってがんを発症するリスクは「自然要因での発症リスクより1.5%低く、従来の2D撮影と比べてもよりも1%低い」として、付加的なリスクは低いと指摘している。(c)AFP
現在使われているマンモグラフィーは、2D(二次元)のX線画像しか撮影できない。FDAは2件の研究論文を審査し、3D画像と組み合わせれば、がん性と、そうでない細胞との見極め率が2D画像のみによる判断より7%向上することを確認したという。
承認された3Dマンモグラフィー装置は、米マサチューセッツ(Massachusetts)州の医療機器メーカー、ホロジック(Hologic)が製造した「セレニア・ダイメンションズ・システム(Selenia Dimensions System)」で、すでにFDAの承認を受けている同社の2Dマンモグラフィー装置の改良版だという。
同社の説明によると、新型マンモグラフィーは、従来のように乳腺や密集した乳房組織にさえぎられることなく、乳房の内部組織を3D画像でとらえることができる。「tomosynthesis」と呼ばれる断層撮影技術を用いており、3DのX線撮影に要する時間は、2D撮影と合わせても従来より数秒ほど長いだけで、被放射線量もFDAの指針に示された範囲内だという。
FDAはこの装置について、2Dと3Dの両方の撮影に要する時間が伸びることで「患者が受ける放射線量はおよそ2倍になる」が、これによってがんを発症するリスクは「自然要因での発症リスクより1.5%低く、従来の2D撮影と比べてもよりも1%低い」として、付加的なリスクは低いと指摘している。(c)AFP