鳥インフル、二次感染させないニワトリを開発 英大学
このニュースをシェア
【1月14日 AFP】鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)に感染しても他の個体への二次感染が起いないよう遺伝子を組み換えたニワトリを開発したと、英大学の研究チームが13日、米科学誌サイエンス(Science)に発表した。
H5N1型の強毒性鳥インフルエンザウイルスは、通常は家禽(かきん)に感染するが、ヒトに感染する場合もある。ヒトへの感染例が初めて確認されたのは1997年、香港でのことだった。
英ケンブリッジ大(University of Cambridge)とエディンバラ大(University of Edinburgh)の研究チームは、ニワトリの体内に、鳥インフルエンザウイルスのように振る舞う「おとり」分子を生産する新たな遺伝子を導入した。体内に侵入したウイルスがウイルスゲノムではなく、おとり分子を認識するようになり、ウイルスの複製が防げるという。
この遺伝子組み換えニワトリを鳥インフルエンザウイルスに感染させたところ、鳥インフルエンザの症状を呈したものの、他の鳥への二次感染は起きなかった。
研究チームでは、最終的に鳥インフルエンザに感染しないニワトリを開発することを目標としており、今回の研究はその「最初の段階」という。この遺伝子組み換えニワトリは食用を意図したものではなく、あくまでも研究用だとしている。(c)AFP
H5N1型の強毒性鳥インフルエンザウイルスは、通常は家禽(かきん)に感染するが、ヒトに感染する場合もある。ヒトへの感染例が初めて確認されたのは1997年、香港でのことだった。
英ケンブリッジ大(University of Cambridge)とエディンバラ大(University of Edinburgh)の研究チームは、ニワトリの体内に、鳥インフルエンザウイルスのように振る舞う「おとり」分子を生産する新たな遺伝子を導入した。体内に侵入したウイルスがウイルスゲノムではなく、おとり分子を認識するようになり、ウイルスの複製が防げるという。
この遺伝子組み換えニワトリを鳥インフルエンザウイルスに感染させたところ、鳥インフルエンザの症状を呈したものの、他の鳥への二次感染は起きなかった。
研究チームでは、最終的に鳥インフルエンザに感染しないニワトリを開発することを目標としており、今回の研究はその「最初の段階」という。この遺伝子組み換えニワトリは食用を意図したものではなく、あくまでも研究用だとしている。(c)AFP