【1月13日 AFP】ドイツでダイオキシンに汚染された家畜飼料が流通していた問題で、実際に豚肉から基準値を超えるダイオキシンが検出されたことを受け、中国当局は12日、ドイツ産の豚肉と卵製品の輸入を禁止した。

 ドイツでは11日、養豚場1か所で豚肉から基準値を超えるダイオキシンが検出され、当局が豚140頭の殺処分を命じた。ドイツのダイオキシン汚染問題をめぐる懸念は前週から広がっているが、これまでは実際に豚肉からダイオキシンが検出された例はなかった。

 シュレスウィヒ・ホルシュタイン(Schleswig-Holstein)州当局が地元紙に語ったところによると、汚染された飼料の原料を供給していたHarles und Jentzsch社は、問題の原料を前年3月から販売していた可能性があるという。

 ドイツ政府は、ただちに健康被害が起きるレベルではないと主張しているが、すでに韓国はドイツ産の豚肉・卵製品の輸入禁止を発表している。また、スロバキアは国内での販売を禁止していたが、12日に販売を再開している。(c)AFP/Simon Sturdee

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