【12月23日 AFP】経済協力開発機構(OECD)は21日発表したアジア・太平洋地域の発展途上国の平均寿命に関する報告書で、経済発展に伴って生活水準が向上し、寿命は急激に伸びているが、依然として5億人が栄養不良だと指摘した。

 22か国(OECD加盟国の日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランドを除く)の2008年の出生時平均余命は71.6年で、1970年から14年伸びた。ちなみにOECDに加盟する先進34か国は平均で9年伸びている。
 
 幼児死亡率は1980年時点から半減したが、08年の死亡率は1000人中30人と、OECD加盟国平均を6倍上回っている。

 カロリー摂取量は、1990年の1人1日あたり2300キロカロリーから07年には2500キロカロリーに向上したが、22か国の合計人口の16%にあたる5億人が栄養不良だという。(c)AFP