【12月8日 AFP】欧州では成人の2人に1人以上が太りすぎ(過体重または肥満)。欧州委員会(European Commission)と経済協力開発機構(OECD)によるこうした調査結果が7日発表された。子どもの肥満率や喫煙率も高く、がんや心疾患リスクが増大していると、報告書は指摘している。

 欧州連合(EU)域内の成人の肥満率は15%で、ほぼすべての国で20年前の2倍以上となった。

 国別の肥満率は、ルーマニアとイタリアの10%未満から、英国、アイルランド、マルタの20%以上まで、大きな開きがあった。

■子どもにも広がる太りすぎ、喫煙、飲酒問題

 11~15歳の子どもでは、過体重または肥満の割合はEU全体では7人に1人、最も高かった南欧で5人に1人だった。子どもの肥満傾向は強まっているという。

 また、たばこを吸う15歳男女は、EU全体では5人に1人だった。2回以上飲酒したことがあると回答した15歳男女は、英国、ブルガリア、デンマーク、フィンランド、リトアニアで5人に2人だった。

 英国では最近、過体重および肥満に関連した支出は2007~15年の間に70%ほど増加するとの試算が示されている。(c)AFP